
胃腸障害
慢性胃炎や胃潰瘍、逆流性食道炎など病名がつくものから、名前がつかないまでも食欲がない、胃もたれする、下痢便秘など様々な症状を呈する胃腸障害。よく食べてよく出す、健康体の第一条件ですね。人はエネルギーがないと健全な生命活動を行えません。どうやってエネルギーを得ているかといえば、食事をして消化することによりエネルギーを取り出しそれを吸収して全身へ運んでいきます。これを行っているのが胃腸で、ここがおかしくなってしまうと全身に影響して様々な症状を惹き起こします。例えばめまい立ちくらみのような貧血症状、足のむくみ、こむら返り、動悸息切れ、頭痛、睡眠障害、倦怠感、生理不順、不妊症、抑うつ状態などなどきりがありません。
胃腸は東洋医学では「脾」 と呼ばれ五行の土に属し中央に位置し、そこから四方の肝(木東) 心(火南) 肺(金西) 腎(水北)へと栄養を送り生命活動を支えていると考えられています。位置的にも機能的にも身体の中心となっていて重要なところだと認識されていました。発生の順序を見ても、受精卵から細胞分裂が進みまず初めにできる器官が原腸です。脳や心臓よりも先に腸管が作られる、つまり生命活動の基礎となっているということです。やはり重要なところなんですね。
では何が原因で不調をきたすかといえば、暴飲暴食、過度な飲食制限、鎮痛剤などの多用、精神的ストレスなどが挙げられます。
暴飲暴食は言うまでもありませんが、胃腸のキャパシティを超えてしまうことによりダメージを与えます。胃腸をはじめ身体が回復するのは夜の眠っている間です。人が暴飲暴食するのはだいたい夜が多いかと思います。すると本来は休んで回復しているはずの睡眠中にもかかわらず、胃腸はフル稼働しなければなりません。そのような状態が繰り返されていくと疲労が蓄積され徐々に弱っていき、それが何かしらの症状となって現れます。逆に過度に飲食制限することもよくありません。栄養不足や脱水を引き起こすので当然です。胃腸は常に潤っていなければなりません。食事をプロテインやスムージーで代替する方もいますが、潤いと同時に温かくあることも重要ですのでこれだと冷えてしまいよくありません。米を中心にバランスよく食べることが大切になります。
精神的ストレスを受けることにより胃腸機能が低下します。戦わなければならない時は飲み食いしている場合ではないので当然の身体の反応ですが、これが慢性的になると、この状態を自分で解除できなくなってしまうことがあり、こうなってしまうと問題です。食欲がなくなり頑張って食べても消化できず下してしまうと栄養が吸収できず飢餓状態におちいりますます緊張状態が亢まりさらに身心にダメージを与えるという悪循環にはまってしまいます。
少し極端なことを言いましたが、日頃からあまり気にしていなかったが、治療を続けていたら軟便気味だったのが普通便になり体重も少し増えたということがあります。鍼のせいで太ったと文句を言われても困りますが、ちゃんと栄養を吸収出来ていなかったというわけです。
先ほどの極端に進んだ状態になる前の、これくらいのなんかおかしいかなという段階で治療をしたり食習慣や生活習慣を見直すことが、様々な症状に発展していかない為に大切になります。